本サイトは、わが国で古くから愛唱歌として親しまれている讃美歌を集めたページです。
このページは、讃美歌について解説しています。
讃美歌は、キリスト教礼拝のために作られた宗教歌です。
讃美歌は、世界各地で、人々の信仰の中から生まれ、歌い継がれてきました。
多くが、日常の信仰の営みの中からから生まれたもので、そのメロディーは、平易で、覚えやすく、世界の愛唱歌となっています。
中には、アメイジンググレイスなど、ポピュラーソングとして親しまれている曲もあります。
讃美歌のメロディーは、教会音楽として作曲されたもののほか、各地の民謡、クラシック曲を取り入れ、歌われているものがあります。
次に、他のジャンルの音楽のメロディーを取り入れ、讃美歌とされた曲を紹介しましょう。
民謡のメロディーが讃美歌となったこんな曲があります。
この讃美歌の原曲は、クロアチア民謡です。これをクラシック作曲家ハイドン(1732年〜1809年)が採譜し、ドイツ国歌として完成しました。
ハイドン弦楽四重奏曲 作品76「皇帝」の第2楽章にも使われています。
民謡に加え、現在クラシックといわれるジャンルの曲の一部も讃美歌となっています。
キリスト教の聖書を題材にした壮大な宗教曲で、ヘンデル・ハイドンなどの作曲によるオラトリオ、また、その他のクラシック曲も讃美歌として歌われます。
宗教曲オラトリオのメロディーが讃美歌となった例として、
よろこべやたたえよや
があります。
この曲は、ヘンデル(1685年〜1759年)のオラトリオ作品「マカベスウスのユダス」が原曲です。シリア王に迫害されるユダヤ人を救った英雄の物語を歌う有名なオラトリオ作品です。
クラシック作品からは、ベートーベン(1770年〜1827年)交響曲第9番より、「歓びの歌」があります。
現在日本で親しまれている讃美歌は、明治時代のはじめに、アメリカ人により紹介されました。
西洋音楽のない日本で、讃美歌は、音楽の普及という役割も果たしました。
詞は、讃美歌が紹介された明治の初期に訳されたもので、多くの讃美歌について、訳詩者が不詳となっています。
明治時代の訳詞のためか、文語的表現が多く使われます。
キリスト教系の幼稚園に学んだことのある方にとり、讃美歌は懐かしい思い出となっていることと思います。
わが国で特によく歌われる讃美歌を2曲紹介します。
アメリカ人のコンヴァース(1789年〜1860年)の讃美歌作品です。
この曲は、1910年(明治43年)に、文部省唱歌「星の界(よ)」として紹介され、有名になりました。
「月なきみ空に きらめく光 嗚呼(ああ)その星影 希望のすがた……」
「星の界」は、杉谷代水(1874年〜1915年)が詩をつけています。
日本に紹介されたもっとも古い讃美歌です。
作曲は、アメリカ人のブラッドベリー(1816年〜1868年)で、子ども向けに作られた曲のため、日本でも子どもたちの間で歌われました。
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